つくばと世界のイノベーションをつなぐ場
睡眠研究の先端的成果に基づく、新しい睡眠検査サービスの提供
【事業概要】
「世界中の睡眠に悩む人々にとっての希望の光となる」をビジョンに掲げ、終夜睡眠ポリソムノグラフ(PSG)検査との高い同等性があり装着感の良い睡眠時脳波測定デバイス、及びAIを活用した睡眠経過図自動解析システムなどの技術開発を行っている。2020年中に医療機器としての認証を取得し、医療機関、健康経営に取り組む企業、臨床研究開発を行う企業向けに睡眠検査サービスの提供を開始する予定。当面は診断にとって重要な睡眠ステージング解析結果の提供によりより客観的な診断それに基づくあるべき治療への貢献を行うが、将来的にはAIによる睡眠障害の自動診断の実現を目指している。
良好な装着感で着用できる電極を搭載したヘッドバンドタイプの睡眠時脳波測定デバイスにより自宅で簡便に睡眠時脳波(眼電と筋電を含む)等の生体電気信号を測定。その情報は自動的にクラウドサーバーに転送され、当社が開発したAI解析プログラムを搭載した睡眠ステージングのための統合システム(商品名、InSomnograf®)により、解析され、その結果は速やかにユーザーに返送される。この一連の流れにより簡便かつ客観的・科学的な日常の睡眠計測が可能となる。
現在、日本人の4分の1が睡眠障害にかかっており医学的にも社会的にも大問題となっているが、その診断や治療には多くの課題が残されている。睡眠障害の4割を占める不眠症の場合、患者が「眠れない」と医師に訴えれば不眠症と診断され、ベンゾジアゼピン系を中心とした睡眠薬が処方される。しかし、これらの薬はその効き目とは裏腹に依存性が非常に高く、本来睡眠薬の服薬を必要としない睡眠誤認や、うつによる不眠等さまざまな種類があるため服用が逆効果となる危険性がある。適切な治療に導くためには適切な診断が必要となるが、睡眠計測の標準法であるPSG法は費用が高額であるうえに、検査入院が必要であり、10以上の電極やセンサーの装着は患者の睡眠を妨げてしまうため、特に不眠系の睡眠障害をPSG法に基づいて診断することは非現実的である。また、得られた睡眠データの解析は、トレーニングを受けた専門の臨床検査技師が行っても3~4時間(1晩のデータあたり)かかるため、臨床現場の大きな負担となっており、多くの潜在患者の睡眠を解析することは不可能である。これらの課題を解決できる技術並びにサービスの開発を行っている。
睡眠検査サービス
代表取締役COO
藤原正明
日常生活における現実の睡眠を測定し、得られたデータを客観的かつ正確に分析することで得られる付加価値情報により、「正しい予防、正しい診断、正しい治療」と言う一部の疾患領域では当たり前になりつつあることを世界で最初に社会に提供したいと考えています。
睡眠は殆ど全ての生命体が必要とするにも関わらず、何故眠くなるのか?何故眠らなければならないのか?すら現時点では未解明のビッグクエスチョンです。我々が提供するサービスにより得られるデータはこれまで誰も手にすることのできなかった宝の山だと考えています。これらのビッグデータは、その謎を解き明かす大変価値ある資産であり、その解析には異分野の融合が必須だと考えています。
会社名 Company Name |
株式会社 S'UIMIN (かぶしきがいしゃすいみん) |
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住所 Address |
〒151-0061 |
電話 TEL |
03-6276-3662 |
URL | http://www.suimin.co.jp/ |
代表者 President |
柳沢正史 |
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設立年 Established |
2017年10月 |
上場区分 Listed or not |
未上場 |
従業員数 Employees |
4 |