レーザー光を自在に集光するホログラム・レンズの設計開発

【事業概要】
レーザー光を自由に集光するホログラム・レンズの設計開発を行っています。

　「ホログラム・レンズ」は、設計により焦点位置や集光形状を自在に成形できる特殊なレンズで、回折光学素子（DOE）の一種です。例えば、直線や1000点配列、長焦点深度集光などのパターンを自在に集光します。ホログラム・レンズの設計には、独自開発した最適位相パターン生成アルゴリズムを適用します。これまでも光の金型としてレーザー加工分野（溶接や微細加工）での一括加工技術として注目されてきました。現在でもレーザー加工ヘッド用DOEの開発は継続しております。
　また、このホログラム・レンズで形成するパターンは三次元形状計測へも応用できます。具体的には産総研で開発した特殊な波線格子パターンを当社のホログラム・レンズで形成し、特殊な三次元計測に活用いただいた例があります。当社のホログラム・レンズは、真ん中に強い光が残る「０次光」が出現せず、光の均一性、または必要に応じた強弱がつけられるのが特徴で、これにより三次元形状計測のデバイス開発で求められる高精度なパターン投影を提供することができます。高精度パターン投影技術は、三次元認証や精密製品検査への応用展開が進められております。