つくばと世界のイノベーションをつなぐ場
バナジウムレドックスフロー電池用電解液をコークス煤から回収したバナジウムで生産
【事業概要】
当社は今までのRF電池関連の技術開発結果より現在以下の事業を推進しております。
・国内外のRF電池メーカへのバナジウム電解液の製造販売
・FIT終了後のソーラ発電所へのソーラ専用RF電池システムの製造販売
・自治体向けに地産地消用RF電池システムの販売及び災害時の非常電源装置としての販売等
COP21によるCO2削減を目的とした再生可能エネルギー(以下再生エネと略す)発電システムの導入促進には蓄電池導入が必須となりますが、当社は再生エネの変動吸収や大容量化及び安全性、長寿命等に特長があるレドックスフロー(以下RFと略す)電池に着目し開発を手掛けております。コスト分析によるとシステム全体価格の内、電解液(約35%)、電池スタック(約25%)とがシステム全体の約60%以上を占めており、この電解液とRF電池スタックの価格低減を目標に開発を進めております。当社の現在の保有技術は以下の通りです。
①電解液の開発
・レアメタルであるバナジウムを産業廃棄物である電気集塵煤(EP煤)からスラリー酸化、カーボン分離工程等を経て安価に回収する技術。
・回収したバナジウムから溶解、晶析プロセス等を経て電解液を安価に製造する技術及び輸送費を大幅に低減する電解液の粉体化技術。
②RF電池スタックの開発
・ミニセル評価装置を開発し、電池部材メーカとの協力による新電池部材(イオン交換膜、双極版、電極)の評価技術。
・RF電池スタックの小型軽量化を目的とした接合部の一体構造や液漏れしない機構等の製造技術。
③RF電池の制御システム開発
・RF電池の特長である充電量がリアルタイムに計測可能なOCV(電解液開路電圧)をノイズ等のバラツキに左右されない補正OCV計測装置を開発し、RF電池を利用した各種用途に対応出来るRF電池の制御技術。
・COP21によるCO2削減は世界の共通課題となっており、我が国も2030年度にCO2を排出しない再生エネ発電を電力システム全体の22~24%とする目標を掲げております。(2017年度は16%であった)当社としては再生エネ導入に貢献するRF電池システムの製造・販売を手掛けており、このRF電池システムを応用した新たなニーズ(例;住宅メーカとの連携による自家消費を中心としたソーラ発電システム、ソーラ発電を利用した電気自動車充電用電源スタンド等)調査を実施しております。
・RF電池の課題は如何に電解液を大量に安く生産するかに掛かっており、バナジウム原料の確保が最重要課題となっております。当社としてはEP煤以外の廃触媒等からのバナジウム回収技術の開発や更なる電解液生産コスト低減を次の開発目標として掲げております。
当社の保有するバナジウム回収技術及びRF電池用バナジウム電解液の製造技術については当社とのタイアップを希望する企業様があれば、共同ビジネス推進も含め技術供与及び共同開発等を検討したいと考えます。
一方、RF電池システムの製造・販売についてはFIT終了後のビジネス(VPPによる電力販売等)を目標に、低圧連係している野立てソーラ発電会社様とのタイアップを希望します。
LEシステム株式会社 つくば事業所 取締役
伊坂 久
地球温暖化対策としてのCO2削減を目標に当社の開発したRF電池関連技術を利用して頂き、再生エネ発電を積極的に導入促進するビジネスにご賛同頂ける企業様からの連絡を待っております。
会社名 Company Name |
LEシステム株式会社 (えるいーしすてむ) |
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住所 Address |
〒839-0809 |
電話 TEL |
029-893-5455 |
URL | http://www.lesys.jp |
代表者 President |
代表取締役 佐藤 純一 |
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設立年 Established |
2011年1月 |
資本金 Capital |
8億4千万円 |
上場区分 Listed or not |
未上場 |
株主 Shareholders |
・産業革新機構(INCJ)・四国電力 ・太陽石油 ・西松建設 ・東亜電気 他 |
主要取引先 Major clients |
・旭化成 ・東レ ・マテリアルワークス他 |
従業員数 Employees |
20名 |